著者のWebメディアからの転載記事です。
(著者:黒田悠介さんからの承諾はいただいております)
概要
案件が減るとフリーランスは不安になります。とっても。
足場がぐらぐらする感覚があって、今やっていることに自信がなくなり、安定にすがりたくなります。そして、会社員が羨ましくなります。
もちろん会社員だから安定だ、というのは現代においては誤りなんですが、不安になるとそういうふうに見えてしまうものなんです…。
実際わたしも何度か会社員に戻ることを考えたことがあります。エントリーして選考に進んだこともあります。これはフリーランスあるあるらしく、何人か同じようなことを言っていました。
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なかでも3の倍数の月は期末の企業が多くて、案件も区切りのタイミングになりやすい。フリーランスが不安になりやすいタイミングです。
思い返すと、そんな不安な時期に誰かに相談して自分の外側から言葉をもらうことで、どれだけ救われたか、数え切れません。
不安になると視野が狭くなってものごとをフラットに見れなくなるので、フラットに会話してくれる誰かが必要なんだと思います。
小説『老人と海』のアーネスト・ヘミングウェイも「どれだけ勇ましい人でも孤独に苛まれることがある、ゆえに誰しもが率直に打ち明けられる人が必要である。」という言葉を残しています。誰しも誰かが必要なんだなあ。
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ただ、不安を打ち明けることは自分の弱みをさらけ出すことでもあるので、そこにつけ込んでくる可能性がある人には話せない。
自然と、相手は自分が信頼している相手に限られてきます。
だから、不安になったときの相談相手を考えるとき、自分が本当に誰を信頼しているのかを知ることができます。
弱みがある分、信頼のセンサーが敏感になるから。
これはこれで不安な時期だからこそ得られる収穫なので、不安もわるいことばっかりじゃあないなと思っています。
だから、不安を見て見ぬ振りをするんじゃなくて、大事に抱えて生きていくような感じで、仲良くやっていけたらいいな。