著者のWebメディアからの転載記事です。
今回は取材をする人向けの記事です。
取材をするうえで手間がかかるのが「文字起こし」という、録音データを文字にしていく作業。
特に、取材が重なると「文字起こし」がどんどん億劫になってくるので、文明の利器を使って効率化していきましょう! むしろ、重要なのは「文字起こし」後の執筆作業なので、ここに時間を割くのはもったいないです。
年々精度の高いソフトも登場し、文字起こしがグッとやりやすくなってきたので、今回はわたしが現在使っているソフトとサービスを紹介します!
自動文字起こしサービス『Notta』
Notta(ノッタ)は、日本語をはじめ、104言語に対応する、AIによる音声自動テキスト化アプリ。
リアルタイムでの文字起こしのほか、音声ファイルの自動文字起こしができるのでzoom取材での音声もポイッと放り込むだけで文字起こししてくれます。
精度は個人的には「まぁまぁ良い」。少なくとも今まで使ってきたアプリのなかだと一番良いと思います。
ただ、「取材に同席した人にしか伝わらないだろうなぁ」というレベル。取材に同席した人であれば、多少謎の文字変換があっても、「ああ、これはあの話か!」とピンと来るので今のところあまり支障はないですね。
ゼロベースから文字起こしをするよりもはるかにラクなので、有料だけど手放せないアプリです。
文字起こし補助ソフト『Interview Writer』
Interview Writerは社会学者の岸政彦さんが業務委託をして作ってもらったというMacユーザー用の文字起こし補助ソフト。
「⌘+return」の動作だけで、「再生・停止・数秒前の箇所から再生」ができるので、めちゃくちゃ便利です。
通常「戻って聞き返す」とき、カーソルをドラッグして戻る…あっ、戻りすぎた…あっ、行き過ぎた…という自体が起こるのですが、このソフトを使えばそんな心配もご無用。
2018年頃に会社の先輩に教えてもらってからずっと愛用しています。
使い方としては、Nottaで自動文字起こしされた文章を、より綺麗に整えたいときに使ったり、Nottaで解読不能な箇所を解明するために使ったり、あくまで補助的なポジションですが、超スピーディーに書き起こしができるのでありがたい。
あるとないとじゃ大違いなので、騙されたと思って使ってみてほしい。こちらはフリーソフトです。
基本的に使っているのはこのふたつ。
慣れると文字起こしをしながら「この部分は本文には使わないな〜」というのを省きながら起こせるようになるので、文字起こしは訓練でございます。
編集者によっては文字起こしデータを求められる場合もあるので、用意しておくと安心です!
それでは皆さま、ハッピーライティングライフを。
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