著者のWebメディアからの転載記事です。
2020年6月からの半年間、超実戦コースを受けた結果、いろんな人から「どうだった?」と聞かれるので受けたてのうちにリアルな感想を残しておこうと思います。
なお、あくまで一個人としての感想なので入学を検討している人はいろんな感想を見て、実際に話を聞いて、自分と合っているかどうか擦り合わせてから決めてね!!
メインカリキュラム : 実践的なクライアントワークでやり甲斐がある
「練習よりも実践」を大事にしているだけあって、学びながら並行してクライアントワーク(お金は発生しないけど)で鍛えられます。
基本的にはグラフィックワーク、Webワークの2つのクライアントワークがある(はず)。
最初の課題が「ポスターを作りましょう!」だったので、イラレと格闘しながら泣きながら制作した思い出が…。
クライアントにもよりますが、決して甘くなく、時には辛辣なコメントをくれるので打ちひしがれるけど勉強になると思います。
クライアントワークの流れも実際の案件と同じで、依頼内容整理→ヒアリング→コンセプト・テーマ設計→制作→プレゼンという流れ。
中間チェックもあるので、フィードバックを受けてブラッシュアップして…の繰り返しで仕上げていきます。
内容はもちろん、プレゼン自体にもフィードバックがもらえるので、プレゼンの練習にもなった、という声も。
わたしはコロナ禍ではじめたので、基本的にすべてオンラインでの受講で、最初はプレゼン時の画面共有などでみんなワタワタしていていた印象です(笑)。
校舎を利用していたほうが直接講師の人に聞けるので、校舎をよく使っていた人がすごく成長していました。
以前コーディングについて質問しようとしたとき、オンライン導入直後だったからか、共有に手こずったり、やはり校舎よりはちょっと聞きづらかったので、大前提校舎に行けるうえで受講するのが良いかも。
動画教材 : 独学前提なので期待しないほうが良い
正直に言うとあまり期待しないほうが良いかな…。あくまで基礎的な内容です。
動画内だとメインで使われているソフトはPhotoshopとDreamweaverですが、2020年時点だと、講師の方もAdobeXDやVScode使用者がほとんどで、その使い方動画はないという…。
わたしの場合はそれに気付かなくて、友だちのエンジニアに話したとき、「今どきDreamweaverは使わないよ。使いづらいよ…」と言われて初めて誰も使っていないことに気付きました(笑)。
結局クライアントワークでも一度もPhotoshopもDreamweaverも使わなかったですね…。
AdobeXDに関しては希望すれば無料で受講できる2時間程度の授業がありますが、VScodeはないです。
基本的にどちらも独学で取得することになりますが、イラレやフォトショに関しても、独学ができることが前提。
動画内の知識だけじゃクライアントワークも仕上がらないので、ググりまくるしかないです。そういうもんだと割り切るしかない。
あとびっくりしたのが、「Webライティングワーク」が2015年のままストップしていること。
今は退任してしまったLIGの編集長が講師を務めているのですが、「昨今のメディア事情」が全然昨今じゃなくて、ライター出身としてはめちゃくちゃ気になってしまいました。フルイヨー!!
録りっぱなし動画なので「あ、今の間違えました!」というのもそのまま入っていたりするので気になる人は気になるかも。
また、動画を観ながら自分の手を動かすことが多いので、モニターは必須だと思います。
メンバー : あまり仲良くなれず残念
デジハリは横のつながりができるのが魅力のひとつでもあるのですが…
うちのクラスはちょうど自粛期間に開講されたこともあり、クラスに「懇親会やろうぜ!」というリーダー的存在がいなかったこともあり、仲悪くもないけど仲良くもない…というクラスでした(笑)。
でも、やっぱり安くない金額なので、真面目な人が多い印象。
みんな声には出さないけど「この人はセンスいいなぁ」とかぼんやり思っていたらしい。終わりかけのときに校舎に行って、ちょっと仲良くなってカラオケに行ったときにいろいろ発覚しました。
こういうところはやはりオフラインならではよな…。
もっとオンラインで交流の場が多ければ良かったかもしれないですね。
個人的にはクラスで頼れる存在がいたほうが励まし合えると思うので、ぜひ絡んでいってほしい。いやオンラインだとそもそも授業だけでおわっちゃって絡むこともなくおわっちゃうんだけどさ…
何度でも言うけど、やっぱり校舎に行ける人は強いです!!
デジハリのメリット
まず、お金を払うことで、強制的に勉強しなくてはならない環境が得られること。
校舎もありますし、パソコンも完備なので、最悪パソコンを所持していなくても学習を始めることができるのが魅力的。
また、最大のメリットは現役講師の方に質問が何度でもできること。学習で躓いたり、デザインのヒントが欲しかったり…賢い人はバンバン質問している印象です。
入学当初に「とにかく校舎に通いつめて質問したほうが良いよ!」と友だちにも言われました。デジハリを使い倒す=質問しまくると言っても過言ではない。
最後に、デジハリ独自のお仕事紹介サイトがあったり、転職支援サービスがあったりするので、すぐに仕事につなげられるのもメリット。
わたしは使ったことがないので何とも言えませんが、デジハリslackを見ていると頻繁に仕事募集をしている印象。
すぐに仕事に繋げたいという方にはぴったりの環境だと思います。
デジハリのデメリット
質問が苦手だと詰む。
いや本当にこれに尽きる。わたしは人に質問するのが苦手すぎて、エンジニアの友だちにメッセして聞いてました…。
校舎には5回ぐらい行ったけど、みんな黙々と作業しているなかで質問をするのもはばかられて、「ちょこちょこ質問するより、まとまってから質問しよう…」と思っていたらタイミング逃して、そのうち自力で解決できちゃったからいっか…みたいな。
講師の方と生徒さんが楽しそうに話していて「いいなー」と思いつつ、超絶コミュ障のわたしには向いてなかったです。
塾じゃなくて家庭教師だったし、そもそもマンツーマン向きの性格なのかもしれない。
このあたりは向き不向き考えてから入学したほうが良いかもしれない。
「次に質問したい人が待ってるかも…」と思っちゃう性格のわたしには向いていませんでした。
あと、独学が苦手な人も詰む。
独学が苦手だからこそ、おしりを叩いてもらいたかったのですが、動画教材の進捗を講師側が見ているわけでもないので、「あー全然進んでないなー」と思いつつ、特に注意されるわけでもなく進んでいきます。
何かを教えてもらう学校というよりも「リアルなクライアントワークができる場所」「客観的な意見がもらえる場所」「質問ができる場所」として捉えたほうが良いかもしれません。
こんな人にオススメ
・「絶対に元を取ってやるぞ!」という強い意志のある人
・本当にWebデザイナーになりたい人
・自分でスケジュールを引いて進められる人
・質問が積極的にできる人
・独学ができる人
「教えてもらう」という姿勢だとうまくいかない。自分でやろうと思えば頑張れるけど、補助的な役割がほしい人向けだと感じました。
あと、「ちょっと齧ってみたい」ぐらいの人には向いてない。
わたしは「Webデザインやってみたい!」ぐらいの気持ちだったので、コーディングパートがしんどくてしんどくて泣きながらやってました(笑)。
実際、当時から「うまいなぁ」と思っていた人は、本気で転職を目指していて、隙間時間があったら校舎に通いつめ、独学でサイトのトレースをしたり、卒業制作も2サイト作ったり…と意欲的な人だったので、そういう人には本当に向いていると思います。
最後に、わたしはどちらかというと劣等生で、卒業制作も締切守れていないぐらい自己管理能力が低かったので参考程度に聞いてください。
「超実践」は生半可な気持ちで入らないほうがいい。
フリーランスの私ですら「やることがたくさんある!!」とテンパりましたから…いやわたしが管理できていないのが1番の要因なんですけど!!(笑)
ただ、一応こんなんでも知り合いからチラシデザインとロゴ作成、web制作を受注してトータル15万円ほどはいただいたので、ヒィヒィやっていれば何とかはなると思います。
高い勉強代だったけど、「コーディングが死ぬほど嫌い」というのもわかりました。向き不向きというのは必ずあるから…。まぁそれも本来なら受講前にテキスト1冊買ってみて、いけそう!と思ってから始めても良かったのかもしれない。
ソフトが使えるようになりたい程度なら、Adobeとセットでデジハリの動画が視聴できるプランがあるので、それでやってみて、もう一歩踏み込みたいなら受講へ踏み出しても良いのかな、と思います。
以上です!!
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