著者のWebメディアからの転載記事です。
(著者:黒田悠介さんからの承諾はいただいております)
概要
誰しも仕事が評価されるモノサシがあるので、そのモノサシを意識しながら仕事をすることになります。でも実は、そのモノサシを当てていない別の側面にあるものが、あなたの次の仕事になるかもしれません。
仕事におけるアウトプットを主産物とするなら、その副産物を改めて評価してみよう、という提案です。
副産物を主産物とみなす
私自身、仕事の副産物を主産物とみなすことでキャリアを切り替えてきました。
例えば、議論メシというコミュニティはディスカッションパートナーの副産物を主産物とみなしたことで生まれたコミュニティです。
ディスカッションパートナーの主産物は、議論による「課題の発見」と「課題の解決の指針」です。
でもそこに副産物として「場に参加した人たちの領域を超えたつながり」がありました。その副産物を主産物とみなしたのが議論メシという、議論でつながるコミュニティです。
そして、そもそもディスカッションパートナーもそれ以前に自分がやっていたWebディレクターという職業の副産物です。
Webディレクターの主産物は「Webサービスの構築プロセスの最適化」かなと思います。でもそこに副産物として「ディスカッションによる課題発見」がありました。その副産物を主産物とみなしたのがディスカッションパートナーという、議論で課題を発見する職業です。
副副副産物が仕事になりました
つまりわたしは、Webディレクターの副産物(ディスカッションパートナー)の副産物、つまり副副産物(議論メシ)を手掛けているわけです。
そして最近、その副副産物の副産物として、コミュニティデザインの知見が貯まってきており、コミュニティデザイナーとしての仕事もいただけるようになってきました。副副副産物ですね。
これはきっとどこまでも続いていくでしょう。
この「副産物を仕事にする」とは逆に、全く別の新しい何かを始めるスタイルもいいと思います。そういうのもかっこいい。
でも、これまで蓄積して副産物が知らず知らずあって、それを活かすことで次の仕事を生み出せるなら、活かさないのはもったいないとも思います。
それもまたスタイルでしかないので、どちらを選ぶかは個人の自由です。
わたしとしては、副産物を主産物にしていくスタイルは、一貫性があるというか、ストーリーがある感じがして好きだなあと思います。
あなたの仕事の副産物は?
というわけでまとめ。仕事として評価される主産物と評価されない副産物。主産物に目がいってしまいますが、実はその副産物に次の仕事のタネがあるかもしれません。
こんなふうに次の仕事を考えるのってワクワクしますね。