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ポートフォリオワーカーのためのリスト活用法

著者のWebメディアからの転載記事です。
(著者:黒田悠介さんからの承諾はいただいております)

概要

ポートフォリオワーカーをしていると、様々な整理が必要になります。関わるプロジェクトや人、思考が膨大になり、放っておくと収拾がつかなくなってしまいそうになります。

そこで私は、様々な「リスト」を作成して定期的に振り返りをしています。ツールはEvernoteを使っていますが、紙のノートでも問題ないかと思います。

実践を通じて身につけてきたスタイルです。ご紹介するリストが参考になれば嬉しいです。

活用しているリストのリスト

ポートフォリオワーカーはたくさんのプロジェクトに関わります。そこで、「現在携わっているプロジェクト」と「これまで携わったプロジェクト」のリストを作りました。

定期的に見直して注力するものを決めたり、期限を見直したりします。

過去のプロジェクトを残す理由は、それが自分の実績になるからです。過去実績を記載する必要のあるサービスに登録するときに参照することができます。

また、「もうすぐ動き出しそうなプロジェクト」「いつか実現したいプロジェクト」も書いておくことで、実現に向けたアクションを考えることができます。

このリストには地層のようにプロジェクトが積み重なっていきます。

お取引の履歴がある人や企業のリストです。このリストに対して定期的に連絡を取ることで、次の仕事に繋がることがあります。

契約期間に関係なく、有益な情報を見つけたら共有するなどして貢献を続けておきたいリストでもあります。

一人でできることは限られています。人を巻き込んだプロジェクトを立ち上げるときにいつでも声をかけられるようにしておくリストです。

得意分野や興味、関心をセットで書いておくと、必要なときに適切なチームを作れます。

また、ビジネスプランや考え事について意見を伺うリストでもあります。自分で調べたり考えたりするだけでは得られない情報は、分かっている人に聞くのが一番ですから。

ちなみにわたしのリストには30種類程度のスキルや職種に分類された200人が書かれています。これまで一緒に仕事をしたりプロジェクトをともにしてきた仲間であり、大切な資産です。

クライアントやプロジェクトメンバーから言われて嬉しかった言葉を残しておきます。自分の価値を見直すときに役立ちます。

自分では分かっていない自分の姿を残しておくことで自己理解が進みますし、将来の行動を検討するのに役立ちます。

格言や名言だけでなく、知り合いの言葉など、琴線に触れた言葉を残しています。後で振り返ると、自分の価値観の変遷が読み取れたりして自己理解の参考になります。

ポートフォリオワーカーは様々な人と出会い、経験をし、価値観を揺さぶられることが多いものです。その時々でリストに加えたくなる言葉も変わってきます。

最近書き加えたのはこの言葉。

神よ願わくは我に与えたまえ。変えられるものを変える勇気を、変えられないことを受け入れる忍耐を、そしてその二つを見分ける知恵を。

6.出演・登壇リスト

まだ数が少ないポートフォリオワーカーは、その珍しさもあってラジオやテレビでの出演やイベントでの登壇の依頼が多いものです。

これらの履歴を残しておくことで、プロフィールに記載できたり、イベント集客などに役立てることもできます。

インタビューされた記事のリストも残しておきましょう。自分の記事を読むのは大抵恥ずかしいのですが、たまに見返してみると面白い発見があります。

また、新たなインタビュー依頼があったときに「この記事見ておいてください」と言って渡しておくと、インタビュー当日のインタビュアーさんの質問のキレが上がって面白い記事になりやすいと感じています。

多忙になると目先のプロジェクトやクライアントのことばかり考えてしまいがちです。そういったときには、将来やりたいことリストを見返すことで、現在位置を再確認できます。

なかには100個のやりたいことをリストにする人もいます。そうやって夢を言語化し、読み返せるようにしておくのです。

このようにリスト化できたら、定期的にリマインダーで「リスト見直し」というタスクを実行しましょう。

そうしてリストをメンテナンスし続ければ、大量の情報に埋もれずに、自分を確立し、ぶれずに行動できます。

主にポートフォリオワーカーに必要性がある取り組みだと思いますが、それ以外の方も是非試してみてください。