著者のWebメディアからの転載記事です。
(著者:黒田悠介さんからの承諾はいただいております)
概要
仕事の報酬というと、「金銭的報酬」が真っ先に浮かぶのが普通です。もしかしたら、金銭のみが唯一の報酬である、という考えの人もいるかもしれません。
でも、だとしたら高給を捨ててスタートアップに入る人の存在や、安定的な給与を捨ててフリーランスになる人の存在をどう捉えたらいいのでしょうか?
彼らの「金銭的報酬」だけでは捉えきれない意思決定をよく理解するために、金銭以外の報酬について考えてみます。
仕事の報酬は6種類
私の感じている報酬は6種類あります。それぞれについて説明します。
1.喜び:精神的報酬
仕事そのものが楽しい。仕事ができる事自体が報酬という、自己目的的な行為としての仕事です。趣味的だと言い換えてもいいかもしれません。
2.学び(技能的報酬)
仕事を通じて自分の成長を実感できることが報酬。また、身につけたスキル・ノウハウもこの「学び」という報酬に含めます。
3.稼ぎ(金銭的報酬)
一般的な意味での報酬。価値提供に対する正当なリターンです。この報酬額を上げていくというゲームが好きな人も一定いるようです。
4.貢献(役に立った実感が報酬)
誰かの役に立つことが報酬。「感謝される」ことが必要な人もいれば、感謝されなくても「貢献した」という実感が報酬となる人もいます。
5.信頼(評判とその後の機会につながる報酬)
一緒に仕事をしたり、価値を提供した相手からの信頼が報酬。この報酬が貯まると「評判」となり、新たな機会や人とのつながりをもたらします。
6.自己理解(将来のよりよい選択を可能にする報酬)
仕事を通じて自分のことを理解すれば、あらゆる選択肢のなかから自分の価値観やビジョンにマッチするものを選択することができます。
どの報酬を重視するかは、時期によって変動してきました。今では2,4,5を重視していますが、フリーランスになりたての頃は3,6を求めて仕事をしていたように思います。
あなたはいかがでしょうか?1~6の報酬のうち、どれが重要ですか?あるいは、これら以外に重視している報酬はありますか?
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ポートフォリオワーカーをしていると、様々な整理が必要になります。関わるプロジェクトや人、思考が膨大になり、放っておくと収拾がつかなくなってしまいそうになります。