著者のWebメディアからの転載記事です。
(著者:黒田悠介さんからの承諾はいただいております)
雑談を生むビデオツール「Remo」
日本だとまだあまり紹介されていないですが、Remoという面白いオンラインビデオツールがあります。
オンラインでカンファレンスを開催できるツールなのですが、これを日々のオンラインイベントにも活用するとができます。
もちろんZoomもすでに普及してきていますし、他にもビデオでオンラインイベントを開催できるツールは無数にあります。
ただ、そのなかでもRemoを特別なものにしている機能が、対面で会っているかのような「テーブル」を模したUIです。
それがこちら↓
これを最初に見たときは感動しました。これならイベントの休憩時間や終了後に雑談が生まれる予感がしたからです。
Zoomに感じていた不満の1つに「雑談がしにくい」というのがありました。特にイベントが終了したあとに「あの人と少し話したいな」と思っても、参加者全員の音声が共有されている場ではなかなか話かけられないし、Zoomのホストにわざわざ「わたしたち2人のブレイクアウトルームを作ってくれ」と頼むのも気が引けます。
でも、RemoのこのUIなら、テーブルは自分で選んで移動することができるので、ちょっと話したかったあの人にカンタンにビデオで話しかけることができます。(ちなみにZoomのブレイクアウトルームではそういった自由は参加者にはありません。)
それに、Remoではテーブルに座れる人数も限られているので、少人数で他の参加者を気にせず話せます。もちろん、他のテーブルのビデオ通話は聞こえないし、自分のテーブルのビデオ通話も他に聞かれることはありません。
もし途中で別のテーブルに行きたくなれば、行き先のテーブルをダブルクリックするだけです。イベントで「わたしもちょっと混ぜてもらっていいですか」という感じで人の輪に入っていくのと同じような(もしくはそれ以上の)スムーズさで会話の場を行き来できるのです。
こうした機能のおかげで、人と人がつながりやすくなります。Zoomではイベント終了後にみんな現実世界へとすぐに戻っていってしまいますが、Remoではいつまでもテーブルの人が入れ替わりながら雑談しています。
Zoomが中央集権的なのに対して、Remoは自律分散的だなと思います。
実際に議論メシというわたしが主宰するコミュニティで使った感想をFacebookでシェアしたところ、数人から反応があり、やっぱりこうした「オンラインで雑談を生むツール」のニーズがあるんじゃないかなと感じました。
オンライン飲み会もこれでやったら楽しそうだなあ。
ひとまず私からはここまで。Remoの細かい使い方やクセについては以下の関連日本語記事まとめをご覧ください!
2020/04/15 追記:Remo関連日本語記事まとめ
この記事の初期バージョンの反響があり、その後たくさんのnote記事がアップされました。とても参考になるので、ぜひご覧ください!
けっこう細かく体験の感想が書かれていて良いですね!
Remoで主催者になるときの操作方法がや注意点について!
たくさんの気付きがまとめられています!
ZoomとRemoの使い分けについて書かれています!
Remoはバーチャルオフィスのサービスも出しているんです!